自閉症児とのドイツ暮らし

ドイツでワンオペ生活、自閉症児との暮らしを綴っています

きっとずっと解決しない問題

 

長男を連れて出掛ける時は、未だにバギーが必要になります。気になる物を見つけると前を向かずそっぽを向きながら歩くので、ちょっと目を離せばすぐに何かに激突します。

また、車や電車等の危険も全く理解しておらず、自分の好きな方向へどんどん進んで行ってしまうので、一人で歩かせる事が途轍もなく危険なのです。手を繋ぐ事も頑なに嫌がり、無理強いをすれば大きな声を出すパニックに繋がってしまうので、必然的にバギーに座ってもらうしか手段はありません。バギーに座れば落ち着いてじっとしてくれるから楽なのですが、それにはまた別の苦痛が伴います。

長男は傍から見れば一見障害児だと気づかれません。それがどういう事かと言うと、周りの人からしてみれば、こんなに大きな子供をまだバギーに座らせているなんて子供が可哀想、怠慢な母親だ、と思われてしまう事があるのです。心無い言葉をかけられた事も過去に何度もありました。その度に悲しい気持ちと悔しい気持ちが溢れ、気分が落ちてしまいます。皆が皆そうではなく、親切で優しい人もたくさんいますが、どうしてもその場面は未だに慣れず、そして受け入れられず、バギーに乗せた長男と出掛けるのを苦痛に感じてしまうこともあります。

事情も知らず心無い言葉をかけてくるような人たちは極一部、気にしないのが一番だよと周りからは言われますが、そう割り切るのは中々難しいです。そんなことどうでもいいと思える鉄のメンタルが欲しいです😩
気を強く生きて行かなければ、この先幾度となく同じような壁にぶち当たり悩むことになるでしょう。私にとって永遠の課題なのです。