自閉症児とのドイツ暮らし

ドイツでワンオペ生活、自閉症児との暮らしを綴っています

学校生活の始まり


長男は9月から特別支援学校に通っています。
それまでは週に2回の療法と幼稚園の生活でしたが、
学校に行き始めると、両療法は一時休止となりました。
学校で十分な療育を受けられるからです。
 
学校へ行き始めて最初にぶち当たった壁は食事でした。
長男は、小さい頃はまだ割と色々な物を食べられていたのですが、成長していくにつれ食べられるものがどんどん減っていき、
今ではハムトースト(ハムは一種類のみ)、ブドウ、
ピザパン(決まった店のみ)、ふりかけご飯、しか食べなくなりました。色々与えようと思うのですが、絶対に食べようとはしません。インターネットで読んでいてある程度分かっていた事ですが、酷く悩んだ時期もありました。
 
今では、食べられる物があるだけいいじゃないか!と割り切って考えられるようになりましたが、栄養面のこと等を考えると昔は中々受け入れられず、長い間悩み続けた問題でした。
 
学校の給食ももちろん受け付けないので、毎日食べられるものを朝食、昼食分持たせています。ただ、環境の変化が苦手な自閉症児にとって、"学校で食べる"という事が中々理解できずに
最初は全く食事をせずに帰宅する日々でした。
朝は早い時間に送迎バスが来るので家では食べず、朝食も学校で食べず、昼食も拒否..そんなに長い時間何も食べずにいたら
学校できちんと授業を受けられないと思い、深く悩みました。
先生とも日々連絡を取り合い、どうすれば食べるようになるか皆で試行錯誤する毎日。
せめて家で朝食を済ませられたらと思い登校前に与えてみようともしましたが、朝早かったこともあり受けつけてくれませんでした。帰宅する頃には腹ぺこ状態なので、まずすぐに食事を与えるという状況でした。
 
お腹は空くのに学校で食べることを頑なに拒否する、やはり拘りなのでしょうか。そんな生活が学校に行き始めてから2〜3週間続きました。 
 

一番好んで食べるハム+全粒粉トースト