自閉症ではないだろうかと薄々感じてはいたものの、実際にはっきりと告げられるとやはりショックは計り知れないものでした。これから先どうなっていくのかという不安がとにかく大きかったです。でも落ち込んでいるばかりではどうにもならないと急に前向きになったのを覚えています。とにかくやれる事をしようという思いでした。
幸いドイツは医療制度が整っている為、様々な面で支援が受けられます。まずは専門病院と数度の面談をし、その後自閉症療法、そして作業療法を開始しました。週に一回ずつ、45-50分程度ですが本人はとても楽しんでいる様子でした。
この頃初めて母親と離れるという体験をした長男ですが、本当にさっぱりしたもので拍子抜けしたのを覚えています。一般的に聞く、子供が初めて親から離れる時に出てくる"ママと離れるのが嫌" "怖い" "不安"という感情が彼には一切ありませんでした。セラピストに連れられ部屋に入って行く長男が振り返ることはもちろんなく、さっさと部屋に消えて行きました。何て楽なんだろうと思う反面少し寂しさも覚えましたが、あまりにもさっぱりしていたので感傷に浸るどころか笑ってしまった記憶があります😅
その頃幼稚園にも行き始め、少しずつ外の世界と繋がりを持ち始めるのですが、細かい問題や悩み等はあるものの、順調に前進していき、気持ちも日々安定していきました。